ホームページの役割やメリットとは?
会社のホームページの重要性は、多くの経営者がご存じの通りですが、ホームページ制作とその運用を通して、「何を目的にし、どのような目標を達成しようとするのか」を明確に決めているでしょうか?
さらに、その目標をクリアするためには、「ホームページの役割を定める」ことが必要です。役割を定め、ホームページのメリットを活用することで、狙った成果をあげましょう。
■ホームページの役割
ホームページの役割とは何でしょうか?
会社の事業活動は、ホームページだけで行なわれているわけではありません。一部のEC(ネットショップ)を除けば、ホームページ以外の活動が中心です。
その事業活動の中で、ホームページに何を期待するのか、どのような効果を求めるのか、これを明確に決めることが、ホームページの役割を決めるということです。
現代の情報環境において、企業ホームページを作ることは、消費者の知りたいというニーズに応えると同時に以下の役割を達成します。
1.見込み客の集客
ホームページの役割で、最も多いのが「見込み客の集客」です。
優秀な営業マンは、見込み客やニーズのある人と出会えさえすれば手腕発揮することができます。
しかし、営業活動で最も難しいのが、見込み客の発掘です。ですから、ホームページに期待する役割として最も多いのが、見込み客を集客することになります。
商品やサービスに興味がある人にホームページに来てもらい、その人に、問い合わせや資料請求をしてもらう、電話をかけてもらう。来場、見学会やセミナー参加など、あらゆる手を使って、接触を持つ。これがホームページの役割として期待されます。
2.既存客への情報提供
新規開拓は、手間と時間とコストがかかります。
従って、一度つながったお客さまは、なんとしても守らなければなりません。
そのために既存客へ情報を提供し、今使っている商品・サービスをより活用し、成果に結びつけ、お客さまに貢献をすること。それが達成できれば、他社に乗り換える可能性が低くなり、リピート客となり、サービスの継続利用が期待できます。
3.会社や商品の紹介とブランディング
商品やサービスの説明や会社情報を提供し、ブランディング(価値を高める)する役割もあります。
会社が行なっている社会貢献活動や、業界での地位を伝えることで、ブランディングをしていくこともあります。
業界のノウハウを伝えていくことで、プロとしての認知を高めていく方法も有効です。その分野のことを教えるレベルであるというのは、高いブランディング効果がありますので、ホームページを通して情報を伝えていきます。
地域の活動に参加しているところを掲載したり、清掃活動を行なったり、会社見学や講師に呼ばれているところを掲載することは、このブランディングを目的にしていることが多いです。
4.新たなニーズを喚起する
商品・サービスが出たばかりで、類似商品が無い場合は、見込み客はまだ、そのニーズ・必要性を感じていないことがあります。
ニーズを感じていない人には、「それが必要である」「もしあったら、すばらしい未来が待っている」と思ってもらうことです。こうしたニーズを喚起するのも大事な役割です。
5.リクルート対策
事業が発展してくると必ず課題に挙がるのが、よい人材の確保です。
これが、会社成功の半分を握っているといっても過言ではありません。
「こんな会社で働きたい」と思ってもらうことで、いい人材を確保するというのも、ホームページの重要な役割です。
応募する人のほとんどはホームページを見ます。入社したときの自分を重ねあわせてイメージを鮮明に描くことができ、どれだけ魅力的なのか。それは、採用にとって重要なホームページの役割です。
6.販売(ネットショップ、EC)
販売のためのネットショップサイトです。
直接収益を上げるための、いわば店舗のようなものです。
ネットショップ市場は、拡大の一途をたどっています。
これから直接お金を稼げるネットショップ(EC)に進出するのは、ひとつの選択肢ですね。
こうした役割をホームページが果たすことで、得ることができる具体的なメリットは何でしょうか?
■ホームページを活用するメリット
1.低コストで24時間365日情報提供ができる。
インターネットでの情報提供は、見込み客を上手に集客できれば膨大なコストをかけることなく効率的に情報提供ができます。
企業情報・製品情報・サービス情報を全国・世界に発信することができます。低コストで24時間365日情報提供ができるわけです。
ただ留意しなければいけない点は、「見込み客を上手に集客する」こと。ターゲットユーザーのニーズを踏まえたコンテンツ設計や、SEM(検索エンジンマーケティング)やSEO(検索エンジン最適化)といった集客施策が求められます。
2.最新情報を伝えることができる。
ホームページは情報の修正や追加をいつでも簡単に行うことができます。
新製品や新サービスを提供できるタイミングに合わせて効率的な情報発信が可能です。
ただし、更新を放置してしまうと古い情報がホームページに掲載し続け、閲覧者にとってマイナスのイメージを与える可能性もあります。継続した情報発信・更新が求められます。
3.情報量の制限がなく、効果的な見せ方ができる。
ホームページは物理的な情報量の制限はありません。
文章だけでは伝わりづらい場合には写真や図表を、更に「動画」を用いることで、よりユーザーの興味関心を惹きつけたり、より詳しい説明を伝えることができます。
4.企業の信頼度が向上する。
企業情報やサービス・製品情報を得るためにインターネットで調べる時代です。ホームページを持っていない企業とは、その時点で信頼度に差が出ます。
ただし、ホームページを持っていれば良いというわけではありません。
ホームページを持っている中小企業は全体の7割以上です。ホームページを持っていることが当たり前になっている状況の中で、企業に対する信頼度を向上していくには、ユーザーの求める情報や新しい情報が発信されていることが求められます。
■まとめ
ホームページの目的・目標を達成するために、役割やメリットを明確にしてホームページを制作・運用し、効率的に成果を上げるようにしましょう。