ウイルス対策ソフトの法人・個人向けの違いと選び方

ウイルス対策ソフトの法人・個人向けの違いと選び方

 

1. 法人向けと個人向けウイルス対策ソフトの違い

 

法人向けウイルス対策ソフトとは法人向けに販売されている製品であり、個人向けウイルス対策ソフトと比べてグループ管理機能が豊富に揃っている特徴があります。

 

例えば、コンピュータウイルス対策のウイルス定義ファイルは常に最新にする必要があります。法人向けウイルス対策ソフトでは複数台のパソコンのファイル更新管理を、管理者が一括して行うことが可能です。

 

個人向けウイルス対策ソフトを使っている会社の場合、社員一人一人によるウイルス定義ファイルの更新管理が必要になり、社員全員の手間がかかります。

また、個人に管理を委ねることになるため、更新漏れなどのリスクも考えられなくはありません。

 

さらにテレワークが当たり前となった今では、社外で使われているパソコンも多数あり、社内ネットワーク外でのセキュリティ管理が必要となっています。

 

使われる端末もモバイルパソコンだけでなく、タブレット端末やスマートフォンなど多様化し、管理が必要な台数も増えてきています。

 

法人向けウイルス対策ソフトなら対応できる端末も多く、社外で使われているパソコンのセキュリティ管理もクラウド型で簡単に行うことができます。

 

 

2. テレワーク時代のセキュリティ対策ポイント

 

ウイルス対策ソフトはあくまでツールの一つです。企業がどのようなセキュリティ対策を行っていくのか、対策を決めた上で、必要となるツールを選択していく必要があります。

 

テレワークが普及し、働き方のスタイルが多様化した現代では、職場で働く社員のパソコン、在宅社員のパソコン、テレワーク中の営業マンのパソコンなど、今どこでどのようにパソコンを利用されているかを把握することは難しくなっています。

 

こうした働き方が変わってきている中、セキュリティ対策についてもテレワーク環境を考慮した上で検討していかなければなりません。

 

テレワーク時代においては以下の5つのセキュリティ対策ポイントが重要です。

 

(1)コンピュータウイルスのウイルス定義ファイル更新

従来通り、コンピュータウイルス対策のウイルス定義ファイルは最新にし続ける必要があります。特にリモートワーク中の社員は社外にいてもパソコンのウイルス定義ファイルをいつでも更新できる仕組みが必要です。

 

(2)USBデバイスの制限

USB機器への接続制限をしている場合、これらの管理がリモートでも行える必要があります。

 

(3)プリンタからの情報漏洩

プリンタ使用制限をしている場合、これらの管理がリモートでも行える必要があります。

 

(4)URLフィルター

アクセスしてはいけないサイトへのサイト制限とリストの更新管理が必要になります。

例えば、業務外のSNSや禁止しているクラウスストレージへのアクセス制限などがあります。

 

(5)パソコン紛失または盗難時の情報漏えい対策

万が一パソコンが紛失または盗難時には情報が漏えいしないように、ロックをかけたり、情報をリモートで消去する、ディスク全体を暗号化するなどの必要があります。

 

 

これらのポイントを踏まえ、自身の企業において対策の対象や範囲を検討し、対策に必要な機能をもつウイルス対策ソフトを選択することや、適宜必要となるセキュリティ対策のツールやサービスを組み合わせて導入するとよいでしょう。

 

 

3. 法人向けウイルス対策ソフトの選び方の4つのポイント

 

法人向けウイルス対策ソフトにも様々な種類があります。

世界的にも実績の有るものや無いもの、導入のしやすいモノやしにくいモノなどです。

ここでは法人向けウイルス対策ソフトの選び方をご紹介します。

 

 

(1)動作が軽いか・業務への支障がないか

ウイルス対策ソフトを導入してパソコンへの負荷が増え、処理が重くなって業務に支障をきたした経験はないでしょうか。
ウイルス対策ソフトの中には支障をきたす製品もあるため、選ぶ場合には注意が必要です。

 

(2)動作環境と対応デバイスが自社のものと合っているか

Windows、Mac、Linux はもちろん、iPhone や Android など、多彩なOS環境に対応することが現在では求められています。
これらに対応できる法人向けウイルス対策ソフトを選ぶことが必要になります。

 

(3)クラウド型か

管理者はリモート管理で社内外にある全てのパソコンの状況を一元管理することができ、ウイルス定義ファイルの更新管理も外出先でも行える機能があることが望ましいでしょう。

 

(4)導入の手間がないか、管理しやすいか、コスト、サポート体制

他社のウイルス対策ソフトから乗り換えの場合、お持ちの他社ウイルス対策ソフトのサポート期間を保証するサービスがあると乗り換えの敷居が低くなります。

 

また、実際の導入時にも申込から導入までの時間が十数分で終わるような簡単な仕組みがサポートされている会社を選ぶとよいでしょう。

 

その他、管理者の管理機能の使いやすさ、導入コスト、サポート体制なども十分に調査する必要があります。

 

 

4. まとめ

 

法人向けウイルス対策ソフトは、個人向けウイルス対策ソフトと異なり、複数台かつ幅広いセキュリティ対策に対応し、一元管理できるメリットがあります。

 

またテレワークが浸透する中、社外でもセキュリティ対策を行い、管理・運用していくことが重要となっており、法人向けウイルス対策ソフトには、これからの企業の働き方にあった機能やサービスが提供されています。

 

法人向けウイルス対策ソフトの導入やセキュリティ対策でお困りの場合は、是非ご相談ください。御社にあった理想の形をご提案いたします。



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